In tHe seA

愚痴ばかり。
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第一話
「あ~、今日もこの電車か。」

そう頭の中で思いながら電車に乗り込む一人の男。

この男は、大学卒業後、大手広告代理店に勤める23歳。

平凡な毎日、職場でのストレスを感じながら通勤ラッシュの中に駆け込む。 男が望んだような仕事ではなかった。

その日は残業をし、終わった時刻が9時を過ぎていた。
誰もいないオフィスで独り言を呟きつつ背伸びをする。

その時、オフィスの外から異様な光が男の視界に入った。

男は「なんだろう?」と思いつつ、荷物をまとめならが行こうか行くまいか迷っている。

光が一段と強くなる中、男は決心をして光が出ている方へ歩いていった。

近づくにつれてまぶしさが強くなる中、そこにたどり着いた。

そこは、エレベーターの脇にある小さなトイレ。

ここは小さく、しかもあまり使われていないエレベーターのため、使用する人も少ない。

男は少し寒気を覚えながら恐る恐るトイレの中に入っていく。

光の根源は用具入れの中にあった。それはバレーボール大の大きくて不思議な球体だった。

男は不思議そうに見つめたが、光でよく見えない。そこで持ち上げてみた。

すると突然、光がさらに強くなりだして男の体を包んでいく。

あまりの眩しさに男は目が眩み、その場に倒れてしまった。



ざわざわとする音で男は目を覚ました。

そして男は思う。「あれ、なんでここにいるんだろう。というかここはどこだ?」

そう、彼は球体のあまりにも強すぎた光で気を失ってしまったのだ。

彼は、ガンガンする頭を必死に働かせて、記憶を甦らせた。

だがしかし、昨日のままであったのだろう。蛍光灯がつきっぱなしで男は眩しくて目を閉じた。

だが、目を閉じても眩しさは変わらない。

そして何度も瞬きをしているうちに、今度は手で目を覆うようにする。だが、覆っても相変わらず眩しく感じている。

そして男は気づいた。目線の先には手があるはずなのに手が見えないことを。

男は「あーそうか。きっとあの球体か何かが爆発して俺は死んだんだろう。」と。

そして、男は見えない手で自分のお腹を殴ってみる。「痛っ」

これは夢だ・・・俺は死んだんだ・・・ と思いつつ腹を殴る。

だが、痛みを感じるとともに男はこれが現実である事を同時に悟った。

『手が透明になっている。』ということに気づいたのはそれから10分近く後のことであった。

男はそれまでずっと、「俺は死んだのか?」とか、「でも死んだら痛みは感じないはず。」だとかどうでもいいこと、つまり自分は『死んだ」という言葉を何度も繰り返していたのだ。

だが、時間が経つにつれて現実であることを悟り始めた。

男は、上半身を起こし自分の体を見ようとする。だがそこには何も無い。 男の目には何も映っていなかった。

足も見ようとするが、透明になっていて見ることができない。
触ってみると、確かに体や足があることは男はわかった。だが、見る事ができない。

その時、突然トイレに誰かが入ってきた。

それは男の上司で、かなり急いでいるように男は見えた。

その上司はいつでも機嫌が悪く、同僚の間でも評判が悪い。

「見つかるとやばい。」そう思った男は急いで立ち上がり壁によりかかるようにして立った。

普通ならば男の姿は上司の視界に入って見えるはずであった。しかし、男は機転を利かせて、自分の体が透明になったことを使い、誰もいない(実際にはそこに男がいるのだが。)あたかも誰も居ないように隠れたのである。

だが、男は最初、隠れようと必死になっていたので慌てて便器の前に用を足しているようにするポーズをとった。

だが、男がズボンを下ろそうとした時、身につけている服までもが透明になっていることに気づいたのだ。

そのことに気づいた瞬間、男は自分が透明である事を使って隠れたのである。

上司が用を足し終わり、トイレから出て行くと男は深いため息をついた。

「なんで透明になったのだろう」そう思った男はあの光を放っていた球体を探したがトイレには跡形も無くなくなっていた。

『なぜ透明になったのか。 そしてこれからどうすればよいのか。』

男はこの問題を解決するべくその場に再び座った。だがこの問題は人に頼ってはいけない、自分で解決するべき問題である事に気づくのは先の事である・・・。
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Comment
≪この記事へのコメント≫
透明人間羨ましい@@(
2007/01/20(土) 14:13:30 | URL | ぃちご #nLgI/cRY[ 編集]
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